735◆都市を考えることは想像の100倍難しい!? TOKYO2021課題「島京2021」 #イベントリポート

イベントに足を運んで体感して見えたこと。皆さんと共有したい。
今回はTOKYO2021 課題「島京2021」についてです。
さんざんフラフラ街歩きしていて、局所的には街のイメージがあったり、こうだと便利かなとか、乗り換え不便だななんてことは思いますが、意識的に街を創るみたいなシムシティ視点で東京を考えたことがないなあ~。なんてつぶやきつつ、、、。
東京ってどんな街なんだろう。改めて考える為の実験として、
「仮に湾岸に新しく島を造ったら。3000億の予算を掛けたとしたら」
という課題を作って、なんとこの夏中ずっと考え続けてたプロジェクトが「課題島京」です。
この課題で「将来の東京のあり方」を描くそう。なんともどでかくてわかりやすい答えが出しつらそうなのだけれど、それに挑んだのが、学生と社会人のメンバーと建築家13人。
定期的にワークショップというのか、メンバーは集まってさまざまに議論して東京ってなんだっけ、と考えるところから、歴史からなのか新技術なのか世の中の要請なのか、実現したいことをアイデアでカタチにしていったのだと思われます。会場には、その議論の過程が様々な図や模型、文章などで要所要所まとめられたものが、大量におかれていて、あたかも設計事務所か都市計画事務所のよう。
当初は、4チームに分かれて案をまとめて行ったので、4つのアイデアの変遷が可視化されている所がちょっと面白い。が最終的にはさらにそれを統合した1つの案にまとめるという、アイデアてんこ盛りになっていたようです。
さて、今回は、その「課題島京」の最終公開討論会(討論?)が行われるということで、うかがいました。
13人の建築家を中心とした議論の会となった討論会は、その進め方・課題設定なども含めて、なかなか一筋縄ではいかないようすもありました。
これらまるごとが、色んなことをつまびらかにしてくれてとても興味深いものでした。
その一端がお伝えできているかな、という、イベントリポートであります。
※15時から19時の参加のため、議論抜けている所ご容赦ください。
◆TOKYO 2021
https://www.tokyo2021.jp/
会場:東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 1F
「建築」と「現代美術」のふたつの展覧会を通じ「2021年以降を考える」ことに大マジメに向き合います。
▼ワークショップと発表会
『TOKYO 2021 課題「島京2021」』
2019年8月3日(土)~8月24日(土)
参加者はプロジェクトメンバーとして総勢13名の建築家とともに展示期間の1ヶ月間を通じて制作と議論を続け、提案をまとめていきます。最後にはゲストを迎え討論を行い、来場者と共に東京の未来像について考えます。
<どんな課題があったのか>
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問1 これまでの「島京」を構成する島々の課題を定義し、新しい島の像をスケッチしなさい
問2 東京の湾岸に設定する敷地*に規制緩和による内需に応えるだけでもなく、インバウンドを始めとする外需に応えるだけでもない、新しい経済空間としての新しい「島」を設計し**、それをもってこれまでの島京を批評するとともに、将来の東京のあり方を描きなさい
*敷地は都市計画区域と港湾区域の境界に位置する臨海副都心の外周部にあるA地区とする。この埋立地はかつて7つの副都心のひとつに位置付けられたこともあったが、現在では交通の不便さから島状に孤立している。この島のあり方を考えることが東京の今後を考えることになる。
**なお、プロジェクトの規模は仮に3000億円程度とする。既存の有名な都市開発がどのような規模で実行されたのか、よく確かめること。
***グループ作業の進め方など詳細は当日指示する。
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▼展示
『TOKYO 2021 un/real engine – 慰霊のエンジニアリング – 』
2019年9月14日(土)~10月20日(日)
◆参考
閉塞感に満ちた社会に「問い」を。2021の変化に心を澄ます。
アーティスト 藤元明・建築家 永山祐子
https://iluca.me/31732/
※IRとは 統合型リゾート(とうごうがたリゾート、英称:Integrated Resort)
以上、
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世の中、ぜんぶタネにしよう
【タネラジ TANERADIO】(喋り:いわさき、イケダ)
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