1091◆8月15日、ある一面を眺めるツアー #イベントリポート

イベントに足を運んで体感して見えたこと。皆さんと共有したい。今回は、8月15日、東京でついふらっと気になるところに行ってきた話です。

8月15日。終戦記念日であり、敗戦記念日でもあり。日本武道館では、毎年全国戦没者追悼式が行われます。同じ日を、大韓民国では、「1945年8月15日に朝鮮が日本の統治から脱し自主独立を取り戻した」光復節(こうふくせつ)と呼び、イギリスでは、「対日戦勝記念日(Victory over Japan Day) 」というそうです。日本ではお休み、お盆時期と重なり、街はちょっと静かになって祖父母のところに集まりながらしっとりムードになりがちだよな、なんて上京組の四十郎は思いがちです。
さて、今年はたまたま8月15日に、九段下辺りの施設をいくつか歩くことになりました。ちょうど「昭和館」で展示を見ているときに正午となりました。1分間の黙とうのアナウンスが流れ、その場で目を閉じ、その日の空気を感じたりしていました。
今回は、「終戦の詔書(しゅうせんのしょうしょ)」の口語訳を改めて読むところからはじめて、東京の戦争展示をいくつかレポート。不足点、違和感などを一緒に感じてもらえればと思います。

<終戦の詔書>
◆玉音放送を現代語にすると…「耐え難いことにも耐え、我慢ならないことも我慢して…」【終戦の日】
https://www.huffingtonpost.jp/2017/08/14/emperor-broadcasting-decleartion_n_17752858.html
原文
http://www.chukai.ne.jp/~masago/syuusen.html
画像
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/pickup/view/detail/detailArchives/0101000000/0000000002/00

<東京の施設ピックアップ>
◆昭和館
昭和館は、主に戦没者遺族をはじめとする国民が経験した戦中・戦後(昭和10年頃から昭和30年頃までをいいます)の国民生活上の労苦についての歴史的資料・情報を収集、保存、展示し、後世代の人々にその労苦を知る機会を提供する施設です。
占領から独立までの軌跡1945-1952 終戦からサンフランシスコ平和条約まで
展示はGHQの日本進駐や接収、五大改革指令、日本国憲法の制定、家父長制の解消など「占領と改革のはじまり」や、当時の生活や文化など「占領政策と生活の変容」、経済政策と統制会場、民間貿易の再開、朝鮮特需、サンフランシスコ平和条約など「独立への道」に分けて紹介する。
https://www.showakan.go.jp

◆しょうけい館 戦傷病者史料館
戦傷病者とそのご家族等の戦中・戦後に体験したさまざまな労苦についての証言・歴史的資料・書籍・情報を収集、保存、展示し、後世代の人々にその労苦を知る機会を提供する国立の施設です。
www.shokeikan.go.jp
夏の企画展「車いすと戦傷病者」
本展では、戦場で脊髄を負傷し、箱根療養所で車いす生活を送った戦傷病者を中心にその労苦を振り返ります。また、車いすそのものにも目を向け、当時の車いすの役割や、戦後のパラリンピックスポーツへの発展についても紹介します。

◆アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館(wam)
住所 東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル2F
日本で初めて戦時性暴力、とりわけ日本軍性奴隷制(日本軍「慰安婦」制度)に焦点をあてた記憶と活動の拠点として、2005年8月にオープンしました。
wam-peace.org
第16回特別展 朝鮮人「慰安婦」の声をきく 日本の植民地支配責任を果たすために
・朝鮮人「慰安婦」の声
・日本の朝鮮侵略・植民地支配と日本軍「慰安婦」制度
・朝鮮の女性たちの闘い

<その他、東京の施設>
◆東京大空襲・戦災資料センター
1945年3月10日。アメリカ軍の無差別爆撃によって東京の下町一帯は焼け野原になり、約10万人もの人びとが命を奪われました。この「東京大空襲」をはじめ、戦争中、東京は100回以上の空襲を受け、多くの人が家財を焼かれ、傷つき、親しい人を亡くし、命を失いました。2002年の開館以来、民立民営の施設として東京の空襲を伝え続けています。
休館日 月曜(月曜が祝日または振替休日の場合は原則開館し、火曜に休館)
時間 10時30分~16時
住所 東京都江東区北砂1丁目5-4
入館料 一般:300円ほか ※開館予定はウェブサイト確認のこと
https://tokyo-sensai.net

◆八王子 平和・原爆資料館
1997年7月に開設。原爆瓦や溶けた皿、また特筆すべき原爆の遺品として、被爆死した中学生の服等の展示されている。広島・長崎の被爆者の手記や原爆に関する評論、写真集などのほかに、子ども向けの絵本や、各地の中学・高校などの修学旅行の実践記録集など約2,000冊も。
住所 東京都八王子市元本郷町3-17-5
開館日 毎週水曜・金曜
時間 10時~16時
http://hachioujiheiwagennbaku.web.fc2.com

◆平和祈念展示資料館
日中戦争や太平洋戦争の体験者やシベリア抑留などの戦後強制抑留者の証言や資料を数多く展示。兵士、戦後強制抑留者および海外からの引揚者の労苦について、様々な実物資料、グラフィック、映像、ジオラマなどを使って解説。総務省委託の資料館。
住所 東京都新宿区西新宿2丁目6-1 新宿住友ビル33階
時間 9:30~17:30(入館17:00まで)
休館 祝日または入館 無料
振替休日の場合はその翌日
https://www.heiwakinen.go.jp/about/

以上、

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