1755◆「平家物語」「鎌倉殿の13人」「犬王」で描かれる中世から、令和に活かせる学びを考えよう #ドラマ語り

タネラジ
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1755◆「平家物語」「鎌倉殿の13人」「犬王」で描かれる中世から、令和に活かせる学びを考えよう #ドラマ語り
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感想や考察、ドラマをきっかけに思ったことを語ります。今回は「平家物語」「鎌倉殿の13人」「犬王」で描かれる中世から、令和に活かせる学びを考えてみます。https://taneraji.com/

<前口上>
◆2022年、なぜか中世を舞台にしているドラマやアニメ作品に妙に惹かれています。今回はその面白さを改めて話したい!そして、なぜ中世の物語を今、選んだのか、そこにどんな意味があるのか、さらになにか学びを見出したい。そんな辺りを考えていきます。ちなみに本特集での「中世」とは、ざっくり鎌倉時代、南北朝、室町時代(おおよそ11世紀後半から16世紀後半)あたりを想定しています。荘園など土地の管理制度が変わっていったり、武士による政権が生まれたりするところから始まる感じです(ちなみに次の「区分」は近世。ざっくり安土桃山時代・江戸時代ですね)。
参考:中世 – Wikipedia https://w.wiki/3M37

<アニメ「平家物語」の感想>
https://heike-anime.asmik-ace.co.jp/
・キャラクター造形が見事
・音楽とアニメ表現が気持ち良い。
・セリフが語られてないところこそ注目。
・目や顔のアップにおける細かな表現が凄い。
・何回でも観られる。何回でも泣ける。初回から見直して、また泣く。
・女性視点の女性を中心とした物語に読み替えたのが現代的。
・平家がいかに天皇に近づこうとしたかが良く分かる。
・京都の都感の強さを感じる。
・平家と朝廷や源氏だけでなく、寺院との関係の難しさも描かれる。
・出家が数少ない生き残りの手段だった。
・汎ゆる登場人物(平清盛ですら)の思考が正しいとも思える多面的な映し方。
・平家内にも重盛や重衡など戦いに消極的な人が多かったと描写。

<ドラマ「鎌倉殿の13人」の感想>
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/
・キャスティングが絶妙。
・物語の展開と脚色が見事。
・細かい一つ一つのセリフとシーンが刺さる。
・平家でも源氏でもない北条氏の視点から描いた中世が新鮮。
・血で血を洗うリアルゴッドファーザー。
・武士のリアルを日常生活、戦場ともに描いている。
・敵だらけの中で誰を信じるか、信じられるか。

<映画「犬王」の感想>
https://inuoh-anime.com/
・アニメ表現が異次元。
・実在するかも分からない存在を具現化。
・メインキャストの声の力が圧倒的。
・少し先の未来から見た中世。
・足利氏の物語を改めて観たい。
・何も見えない友魚と何でも見えるびわの琵琶法師の比較
・源氏→平家→源氏→北条家と復讐の連鎖が続く時代。
・史料では、歴史修正が多分に行われると見るべき。

<なぜ、令和の今、中世か>

昨今の「中世ブーム」というのは、ひとつには、そういう大きな流れがあって。戦後70年、80年経って、やっと歴史学における中世史研究の成果が、あるレベルに達した。しかも、その知識が、出版とかインターネットとか、いろんな形で一般の人々に拡散されるようになってきた。で、そうやって新しい知識に触れることによって、たくさんの人が「あ、こんなに面白い時代があったんだ」って思ったり、そこで「新たな武士像」みたいなものに出会ったり。そういう中で、「中世」というのが、ひとつの可能性を持って、新たに注目を集めるようになってきたのではないでしょうか。

中世というのは、人々が身分を超えて何かをすることに、まだ可能性や期待を持てた時代ではあるのですが、その前提として、やっぱり身分制というものは、歴然とあったわけです。そう、江戸時代になると、身分を超えた行いが完全に処罰の対象になって、みんなが身分制の中に封じ込められてしまうんですけど、中世はまだ、それを超えられるかもしれない希望があったんです。

参照:『鎌倉殿の13人』『犬王』『平家物語』のキーマン 佐多芳彦に聞く、“中世ブーム”の理由|Real Sound|リアルサウンド 映画部 https://realsound.jp/movie/2022/05/post-1033548.html

中世ブームは過去にもあった。70年代後半から80年代前半には歴史学者の網野善彦さん・阿部謹也さんらの著作をきっかけに中世社会史ブームが起きたし、90年代後半から2000年代前半にも、映画『もののけ姫』や、現代国際社会を「新しい中世」としてみる国際政治学者・田中明彦さんの著作『新しい中世』などが人気を得た。

これらの流行は、国際情勢の不安定な時期と重なっているようにも見える。中世社会史ブームはソ連のアフガニスタン侵攻から始まる「新冷戦」の時期に、『新しい中世』論の流行はユーゴスラビア紛争から9.11、イラク戦争に至る不穏な時代に、現在の中世ブームはドナルド・トランプ氏大統領当選以降の不安定な国際情勢に対応する。世の中の秩序が乱れているとき、同じく秩序が乱れていた中世への興味が高まるのかもしれない。

参照:「犬王」も話題。2022年「平家物語」ブームはなぜ起きた? 『平家物語 アニメーションガイド』 | BOOKウォッチ https://books.j-cast.com/topics/2022/06/02018241.html

<中世から令和への学び>
・結果だけを見ると残酷な人も、当時の社会に強制されている可能性がある。
・共に生きなければその人のことは分からない前提に立つ必要。
・虐殺も復讐も、何があっても後世に諍いを残す。
・許しを得ぬちょっとした悪事は後に自分に帰ってくる。
・究極的に追い詰められた場面で信頼は行動のみが担保する。
・軍部は政治の思い通りにならない。
・誰を視点にして見るかで史実は変わる。真実など無い。
・敗者の物語をこそ、語り継がねばならない。消えていった人をこそ記憶に残さねばならない。
・見て聴いたことを、ただ語る意味。
・祈ることに意味がある。

<参考>
◆中世 – Wikipedia https://w.wiki/3M37

なぜいま“中世”に魅了されてしまうのか 『平家物語』『鎌倉殿の13人』『犬王』から読み解く|Real Sound|リアルサウンド 映画部 https://realsound.jp/movie/2022/05/post-1035786.html

◆どろろ
作:手塚治虫 少年サンデー1967年35号~1968年30号連載 ※2回のアニメ化
室町時代の中ごろ、応仁、文明の大乱を経た1470年代の出来事、という設定。舞台は北陸、そして能登半島。体の48箇所がなく、人間とは言えない主人公は作り物の体で、自分の分身ともいえる48匹の妖怪と戦いながら、自分の体を取り戻して行く、というお話。
https://tezukaosamu.net/jp/anime/37.html
◆一休さん
アニメ・テレビ朝日系/1975年10月15日から1982年6月28日(全296本)
⇒足利義満(将軍様)と庶民の貧困
https://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/ikkyu/

◆映画『日蓮と蒙古大襲来』
日蓮上人と蒙古襲来の物語を、歴史の事実から飛躍して自由に創作したスペクタクルもの。渡辺邦男と八尋不二の共同脚本を「おこんの初恋 花嫁七変化」の渡辺邦男か監督、「忠臣蔵(1958)」の渡辺孝が撮影した。「花の遊侠伝」の長谷川一夫を筆頭に、「炎上」の市川雷蔵、「花の遊侠伝」の勝新太郎、梅若正二・淡島千景・叶順子らのオールスターキャスト。1958年製作/138分/日本 原題:Nichiren -A Man of Many Miracles 配給:大映
https://eiga.com/movie/38424/

◆ダークサイドミステリーE+ /Eテレ
あなたは信じてませんか?幕末夢のオールスター集合写真!?源義経は死なず、大陸に渡りチンギス・ハンに!?教科書に載らない怪しい歴史を徹底検証!ウワサの真相に迫る。
https://www.nhk.jp/p/ts/ZG5NQK3K3P/episode/te/229RWQL4XG/

<過去回>
1678◆2022年冬ドラマ振り返りPart.2 #平家物語 #鎌倉殿の13人 #にんげんこわい #鉄オタ道子、2万キロ #ミステリと言う勿れ #シジュウカラ #となりのチカラ など&気になる2022年春ドラマ #先生のおとりよせ #しろめし修行僧 などドラマ語り

以上、

週末の配信回「タネメガネ」では収録後、気が付いたことや追加で考えたことなどを振り返っています。よろしければそちらもお聴きください。
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