1097◆病院薬剤師に注目するドラマ『アンサング・シンデレラ』から考える、広告主とWin-Winなドラマとは #週刊ドラマ語り

気になるドラマの感想、考察、思い付きを喋ります。今回は、非常に薬局や製薬会社のCMが目立つドラマ『アンサング・シンデレラ』の感想と、広告主を良い意味で活用する、いい関係を作る術を考えます。

広告はドラマに影響を与えない方がいいという考え方もあると思います。逆にかっこつけて広告を本編に取り込む作品作りも時々ありますが大体なんか変。やはりCM込みの放送形態は不自由なのかしら。

今回はドラマ本編もさることながら、CMの傾向がちょっと気になる『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』を通して考える、広告主とWin-Winドラマとは何か、です。

<紹介ドラマ>

◆ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』フジテレビ/木曜22時~
https://www.fujitv.co.jp/unsung/
病院薬剤師を主人公にした石原さとみ主演のドラマ。“アンサング”とは「褒められない」という意味。医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、“縁の下の力持ち(=アンサングヒーロー)”として患者のために奮闘する病院薬剤師たちを描く。原作は『月刊コミックゼノン』で連載中の『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』(荒井ママレ/医療原案:富野浩充)。

<ポイント>

◆ドラマの感想
・目立たない仕事へのフォーカス
・病院薬剤師という仕事への徹底的なリサーチが活きた脚本
・分かりやすく入りやすいキャラ造形(少しクサい展開や演技に違和感がある人もいるけど…)
・病院という場所にも関わらず安易に死を扱わない。だからこその死を扱った回の重み
・治療後の人生を描く素晴らしいエンディング

◆広告主との関係で考えたい点
・アンサング・シンデレラには、クノール薬局、調剤薬局、武田テバ、アイン薬局など、他のテレビであまり見ない薬局関連のCMが多く流れている。
・薬業界のバックアップが感じられる情報量。広告主とドラマ本体が協力し合い、互いにメリットもあるWin-Winなテレビドラマの形も模索できるかも。
・単に消費を促すだけででない、これからの時代の広告に合うドラマとは。
・逆に、広告主となり得る業界から新たなドラマ案を考えてみてはどうだろうか。

 

<広告主と作品がWin-Winなドラマを考える>

◆ドラマにしてみたい業界のポイント
・人間ドラマと密接な業界
・SF的な横展開ができる業界
・成長が明確にわかる業界
・チームワークが問われる業界
・コロナ禍においても好調な業界

◆広告主に影響あったかもな業界ドラマ例
・葬儀業界 『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』
・介護業界 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『任侠ヘルパー』
・ゲーム業界 『東京トイボックス』
などなど

◆今後観てみたい、広告主とWin-Winなドラマ
・トイレ業界『ラバトリーラブ~ほおずりするほど恋してる』『雪隠の人』~TOTO、LIXIL、パナソニック、タカラスタンダード
・寝具業界『人生三分の一寝てるんだから~睡眠コーディネータ眠里マス代の生活』~ニトリ、丸八、エアウィーヴ、ヅランスベッド、西川
・弁護士事務所を広告主に、『マネーライフ~過払い金請求が教えてくれたこと』~省略
・パチンコ業界『出玉に恋して~パチンコ店入社一年目島五郎の仕事』 exドラマ版『連ちゃんパパ』~サミー、SANKYO~
・家電量販店『エレクトリックハウス~僕と彼女の家電販売生活』~ヨドバシカメラ、ビックカメラ
・新聞専売所『ペーパーマン&ガール~新聞配達と押し紙が教えてくれたこと』~省略

以上、

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