1727◆前編:なぜ今、ウルトラマンなのか。映画『シン・ウルトラマン』を初代ウルトラマンと比べつつ、素人なりに考えてみよう #素人だもの
素人だからこそ考えたこと、考えられることを恥ずかしがらずに語ろう「素人だもの」。今回は、なぜ2022年の今、新たなウルトラマンを生み出されるのか、初代(1966年)と比べつつ、素人なりに考えます。前編は、シン・ウルトラマンの感想、内容言及しながら話します。 https://taneraji.com/
<作品紹介>
◆シン・ウルトラマン(劇場公開日 2022年5月13日)
日本を代表するSF特撮ヒーロー「ウルトラマン」を、「シン・ゴジラ」の庵野秀明と樋口真嗣のタッグで新たに映画化。庵野が企画・脚本、樋口が監督を務め、世界観を現代社会に置き換えて再構築した。「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れ、その存在が日常になった日本。通常兵器が通じない禍威獣に対応するため、政府はスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長の田村君男、作戦立案担当官の神永新二ら禍特対のメンバーが日々任務にあたっていた。2022年製作/112分/G/日本 配給:東宝
https://shin-ultraman.jp/
◆ウルトラマン
TBS・円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ、およびその作中に登場する巨大変身ヒーローの名称。
1966年7月17日から1967年4月9日まで、TBS系列で毎週日曜19:00~19:30に全39話が放送された、武田薬品の一社提供枠「タケダアワー」内で放送。https://w.wiki/5BBW
<シン・ウルトラマンの感想>
◆オレンジ(子供の頃再放送をちらっと見たことがある素人)
・ウルトラマンシリーズを観るきっかけとしては素晴らしい
・ウルトラマンの世界観をしっかり現代的にアップデートしたのも凄い
・シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースに組み込まれたのはファン的にどうなん?
・あれ、特撮と言って良いのん?(CG・VFX使ったアクションとしてもレベル低くない?)
・人間ドラマがほぼ皆無で説明ゼリフの繰り返し
・あれなら、初代ウルトラマンみたいな緩いコメディ調、もしくは坂本浩一作品のようなアクションキレッキレの方が面白かったのでは。
・庵野監督によるシン・ウルトラマン次作とシン・仮面ライダーには期待してるよ。
◆ポン(90年代のウルトラマン言論を少し覚えている面倒くさい素人)
・もし現実社会にウルトラマンが現れたら、というイフものと考えた。
・エヴァ的世界観やシンゴジ演出などが、お約束がたくさん迫ってきた。あれどういうこと。
・「大量のカイジュウに襲われている日本って第2新東京市?」っていうかエヴァだよね。サービス?
・冒頭登場する怪獣がウルトラQのやつですこしおおお。怪獣との戦闘シーンにウルトラマンの劇伴が掛かっておおお。ファンサービス?
・早口説明セリフにむやみなアップ。組織の人がぽろり個人的なことを言うギャップ、まさにシンゴジ演出。ただし見せたいものが違うのに演出だけ同じって、、、そうか!「シンゴジラ文法」をメタ的にいじるのかと思ったら、手法自体がファンサービスなの?
・「カトクタイの神永が唐突に子供を助けにいなくなったり」「カイジュウの真っただ中に作戦本部を作ったり」「ウルトラマンは味方っていう視点も持ったり」「住民が普通に住んでいたり」。リアル系なのかなと思ってたら妙に杜撰な設定が目につき、ファンタジーで観た方がいいのかなと切り替え。
・つまるところ、どう見ていいのか迷う。映画「大日本人」の後半みたいな感覚が(あっちの方が思い切りがいい)ゆらゆら続く。ファンタジーとして見るための冒頭にして欲しい。
・シン・ゴジラと見せかけて、宇宙人コンタクトモノであるところからシン・ウルは始まった気がする。だったら最初の怪獣のくだりいらないんじゃ無いのか。たとえば、一通り怪獣とカトクタイが大戦闘をした後、西島秀俊が「巨大な生命体と戦闘するなんて非現実的だな」とか言ってシミュレーションルームから出てくる、みたいな冒頭とかどうだ。メタで切って捨てるのよ。
・アップシーンや変な角度のシーンはもしかして、実相寺昭雄?いやそういうつまらないことを考えさせるな。岸田森も怒るよ。
・最終的には「人類が立ち上がらない」的な流れがとってつけたような。ヤシオリ作戦をVRで済ませるのは、いじっているのかな。
・「宇宙人と対話する」というテーマで観ていくと、斎藤工が同化した後のお喋りや、ザラブやメフィストとの対話は面白かった。会話の次を見たかった。理屈っぽいけどアニメ『正解するカド』的な(これは最初だけですが)。
・「これはウルトラマンなのか」みたいな話はしたくない。が、どう見ていいのかのリセットボタンを何度も押してしまって入ってこなかった。
・町が壊れる、人々の暮らしが壊れるなどという面を回収する話には、ならなかった。
・もっと映像として、巨大仏像なウルトラマンを地上から眺めたかった。見たいのはリアル牛久大仏じゃないですか。違うか。
・カイジュウ対ウルトラマンの戦闘のシーンは、物理学を見たかったかもしれない。
・「巨大フジ隊員」は面白かったけれど、ファンサーというか、元のウルトラマンが面白さだ。まあでもいいよねこのシーン。
・ゼットンをこうしたのか。は面白かったけど。これもファンサービスだよね。
・筋を確認するような話じゃないから、面白いシーンがあればいいと思う。そうすると宇宙人同士の対話のシーンになっちゃうのよね。
・すべてがノペッとしている。アニメなら、それっぽくできるんだろうけれど。肉体の差異がないのよ。汚いとか醜いとかが。
・どう見たらいいのか。歌舞伎かリアルか、あるいは。。。の3つ目の視点を手に入れられませんでした。自分のせいだと思います。
・多分無限にやりようを考えたくなる素材としてのシン・ウルトラマンの一つの答えなのだと思います。ただどうせ無茶苦茶やるなら、シンゴジとエヴァは切り捨てて欲しかったなあ。
・それでも、精神の力でパワーを発揮する根性ファンタジー的展開になってなかっただけよかったか?そうだったか?
<参考>
◆シンウルトラマンネタバレ徹底考察!ゼットンと全禍威獣詳細や旧ウルトラマンとの比較小ネタ解説&あらすじと感想を分かりやすく!皆の評価は? – まったり考察部屋withPS5
https://otakaranet.com/sinurutoraman.html
◆シン・ウルトラマン – Wikipedia
https://w.wiki/4KDA
◆「俺が監督をやっちゃっていいの?」庵野秀明と再びタッグ 樋口真嗣監督が語る『シン・ウルトラマン』制作秘話 | 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/51167
◆“シン・ウルトラマン計画”の全貌に迫る | GQ JAPAN
https://www.gqjapan.jp/culture/article/20220512-218-shin-ultraman
<過去の関連回>
1395◆日曜はドキュメント曜日~テレビドキュメンタリー番組ピックアップ #テレメンタリー #NNNドキュメント #ドキュメンタリー解放区 #BS世界のドキュメンタリー #メディア覗き
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